料理の段取りのコツ。要領のいい動き方。

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家庭料理の献立に決まりはないけれど、限られた場所と時間で複数品を作るには「押さえておきたいポイント」があります。

なんとなく料理を作っているだけでは、手早い支度はできるようにはなりません。早く効率的に動けるようになるためには、常に考えながら動く癖をつけましょう。

普段料理をしている方はテレビを見たり家族と会話しながら料理していても、実は次の動きを把握した状態で調理してます。

いったいどうなっているのか。調理の時に何を思って行動しているのかを解説していきます。

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献立の決め方

効率のよい料理をするためには、献立(作るもの)の決め方調理時の動き方が大切です。

つくるもの(献立)は何か、どの材料が必要か、何を使って調理するか

家での料理は、調理台が広いキッチンとは限りません。調理道具も置き場所が限られるので、いくつも用意するわけにはいかない。コンロだって多くても3口までが普通で、狭い賃貸住宅なんかは2口はおろか、1口しかない場合もあるわけです。

その状況で複数品を作り上げるには、頭を使うしかない。

まず、献立(作るもの)から考えていきましょう。

献立を決める要素
  • 作る分量の要素
  • 作り方の要素

紐解いて説明していきます。

作る分量についての要素

人数に合わせた分量で準備するのはもちろんですが、私はそれだけでなく「作り置きおかず」として少し日持ちさせることも同時に考えています。毎日料理をするけれど、いつも最初から準備しなくてもいいようにするためです。

  1. 一品は食べきりで作る(色が変わるもの、傷みやすいもの、食感が悪くなるものなど)
  2. その他は作り置きも兼ねて多めに作ることも考えておく

作りたてじゃないと美味しくないもの(生物、炒めものなど)は諦めてその日限りの調理でやりますが、煮込み、焼き、揚げものなど、ものによっては同時に作り置きを兼ねることをよくやります。

ついでにちょっと多く作っておく!

味をつけずにグリルだけしておけば、次の料理の時間短縮に。

例えば、同じような具材を使える料理を連日で組み立てておきます。炒め調理を最初に行うようなものなら、まとめて調理して明日の分は取り分けておきます。今日の分はそのまま鍋に残して調理を続ける。明日の分はよせて冷蔵庫へいれておく。これで明日の調理は途中から行えます。

この考え方が後のご飯支度を楽にします。

同じものを多めに作って作り置きおかずに回してもいいんですけどね。

ただし同じメニューが続きすぎると飽きる問題も出てくるし、食べきれずに傷ませてしまいます。

どれくらいの分量を割り当てるかにもよりますけど、人数分プラス1~2人分で準備しておき、次回のそのおかずはメインではなくサブとして小鉢で登場させる・・という具合で計算しながら作る量を考えてみましょう。

作り方に関する要素

料理に慣れていなければ、何を使って作るかまで考えが回りません。レパートリーが少ないからそうなってしまうこともありますが、できれば調理器具を偏らせないメニューを模索してみてほしいです。

  1. 調理をコンロだけに頼らない
  2. 鍋やフライパンが被る調理を選ばない

今レパートリーが少ないのは仕方がありません。ですが工夫次第で品数は増やしていけます。徐々に増やせるようにコンロでフライパン調理をしつつ、その間に使えるものはないかを考えます。

  • その食材は電子レンジで火入れすることはできないか。
  • トースターでなんとかできないか。

時短調理につながる器具もおすすめ。私は以下の3つが断然推しですね。

アラジン、けむらん亭、シャトルシェフのおかげでコンロを占領せずにオールマイティで調理ができてます。特にアラジントースターは、今までの調理の概念が覆るような料理ができるので、壊れてもまた同じのを買うというくらい気に入っています。

複数品を同時に仕上げるには、1つの調理器具にこだわらない。これだけでもかなり時短になります。

3品出す時のパターン例
  • コンロ1で炒めもの+コンロ2で味噌汁+電子レンジで和え物系副菜
  • アラジントースターで煮込み副菜+コンロ1で副菜+けむらん亭で焼き魚
  • 火入れなしで生野菜サラダ+けむらん亭で肉グリル+電子レンジかアラジンで副菜

ちょっと手間をかけるのは1品にしておいて、全部手の込んだものにしない、というのも大事だよ。

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作り置きおかずの考え方

同時調理をこなすといっても、毎日食材の下ごしらえから始めていたのでは身が持ちません。そりゃ新鮮な食材で適切に処理したもののほうが香りもたちます。食感もいい。そういうのが美味しく感じるのはわかる。

いやしかし、家庭料理で毎日時間かけてそれやるのやめませんか。家事は料理だけじゃないんですよ。他にもやることが多いなかで、そこに時間かける意味を今一度考えなおしてほしい。

刺身などの新鮮が命な食べ物で作りおきの考えはよくないですが、他の食材ならまとめて下ごしらえの考え方も持っておきたいですね。

野菜を食べるために

生野菜に関して

生野菜サラダはとりあえずレタスの保存がポイントです。うまくやれば1週間は持たせられることは、わたしの中では実証済み。(ですけど、ちゃんと状態を見て自己責任で判断をお願いします。)

おすすめ 簡単な生野菜サラダの作り置き。注意点と長持ちさせるコツ。 | ぴらめこな生活

とりあえずレタスがあれば、他はカットサラダを混ぜても使ってもいい。かさ増し要因で常備するのおすすめです。

グリル野菜も考慮しておく

アラジンでグリル野菜をよく作っています。

単に焼き野菜を作るだけと思っていたらもったいない。いろいろできます。買ってきた食材は早い段階でカットして、火入れした状態で保存しておくと味がしみて美味しい場合もあるんですよね。

焼き浸し、付け合わせ、サラダ、どれでもいけるので味を変えてローテーション。野菜炒めは残ったら次の日は味噌汁に入れてしまうのも可能。ナスは焼きびたしにしてマリネしておけば、数日余裕でもちます。

グリル野菜は温野菜サラダ的にも使えます。作り置きして3日くらいは大丈夫だよね。

野菜を変えて進化させると、ラタトゥイユを作ったり、カレーのトッピングに使うといったように活かせます。

おすすめ動画 アラジントースターを使って、さわやかフレッシュなラタトゥイユ

おすすめ動画 アラジントースターとお鍋で作る、簡単だけどすごく美味しくてびっくりするカレー。

ゆで野菜

ほうれん草を卵焼きにした例

葉物のおひたしは、ゆでたてが1番美味しいけれど、できるだけ2日以上使うイメージでまとめて茹でます。わたしは1日目お浸し、2日目和えもの、3日目卵焼きの具にする・・といった具合で予定を立てています。困ったら卵焼きに入れる。あらゆるパターンで作れます。

とりあえず煮物系を交える

煮物は多少長持ちするので3日分くらい作ってもいいですね。

ついでに出汁の出た煮汁へゆで卵を突っ込んでおくことも稀にやります。次の日には味玉として別添え。一品から2品へ分けてセッティングするというような姑息な技も駆使しましょう。

肉が足りなそうな時は、とりあえず卵を添えるとボリュームも出るし。

その他やっているのは、以下のようなことです

  • 余裕ある時は冷凍できるおかずを作り置きして、食べる分量で小分けして冷凍
  • 作り置きで冷凍できそうなものは冷凍ストックとしても準備しておく。
    (インゲンの胡麻和え、ひじき煮、卯の花、きんぴらごぼう、などは小鉢に少しあるだけで満足できるので)

肉・魚系

あまり良くないのは分かってますが、魚はまとめて焼いて次の日のランチにまわすこともあります。

調理が簡単なのにガチで美味しい魚のサブスク「さかなのわ」 | ぴらめこな生活

特に鮭はいいですよね。適当にほぐしておいてオリジナルの鮭フレークにしてます。お茶漬けやおにぎりの具にしやすいし、おかずが寂しいときは、混ぜご飯にしてしまうという荒業ができます。

グリル系、揚げ物系もまとめて作っておくと別の料理へ派生させやすい。レトルトカレーにトッピングすれば、お店で食べるようなボリュームで満足できるようになります。サラダに乗せてしまってもいい。

2人分作るのも4人分作るのもさほど時間は変わらないし、その都度器具を洗うことを思えばまとめて作っておくほうが効率がいいのです。

ハンバーグは多めに作って冷凍庫へ

とりあえずチキングリルやハンバーグ、唐揚げは多めがおすすめ。冷凍もできますし。こうして自作の保存食を蓄えておけば、同時に3品を仕上げるのが楽になります。

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調理時に心がけたいレイアウト

調理の際に段取りよく進めていくために、以下のようなことをやっています。

  • 食材はまとめて切る
  • カットした野菜はメニューに合わせて、材料の固まりを作っておく
  • 合わせ調味料は先に作って準備しておく

食材はまとめて切る

なるべく使う食材は最初に全部出して、洗う必要があるものは洗いながら必要分量を予測します。

そして先に作るものに合わせて、全て包丁とまな板を使ってカットしてしまう。

先にカットすれば、まな板を調理台から寄せることができます。寄せた場所を使って、別の作業ができるようになるんですよね。限られた場所でもなんとかなるやり方です。

カットした野菜はメニューに合わせて、材料の固まりを作っておく

メニューに合わせてカットした材料をトレイに振り分けておきます。トレイはボウルよりも収納場所を取らないし、並列させて材料を並べられます。使用後も重ねておけるので流し台が渋滞しにくいです。このあたりの道具は好みにもよりますけども。

横配列で並べておけば、時間差で投入したい材料にも対応可能。
食材は先に全て準備してあるので、加熱調理時は火加減に集中できるようになります。

そして余裕ができたら、別の作業に着手できる余裕が生まれやすいんですね。

合わせ調味料は先に作って準備しておく

途中でレシピを確認する手間が入ると、それも時間のロスになっちゃうし、入れ忘れることもあるので、必要な調味料は全て合わせて先に作っておきます。

しかし必ずしもそれで味が決まるとも限らない。
味付けの見極めだけは料理の回数をこなさないと分かりにくいところがあるので、市販のタレを調整で活かしていくことも覚えておきましょう。

手料理において、全て自分の味付けでなんとかしなければならないことは一つもないです。美味しくいただけたらそれでいい。

省けるところは省く

完璧を求めてはいけません。

便利道具も考えてみよう

包丁とまな板、清潔な手があれば料理はできますが、複数品を同時に作るというのは手持ちの道具をうまくローテーションさせる必要があります。

業務用なら調理道具があったほうが回転率いいですけど、家庭用のキッチンでそれをやると収納場所が足りないし流しも狭いしで同じようにできるとも限りません。できるだけ洗い物がでない方法も模索しましょう。

手袋やビニール袋を活用せよ

手が汚れやすいものを扱う時は使い捨て手ぶくろを使っています。素手で十分なこともわかりますが、手袋を使う方が効率が良くなることこともある。

素手だと肉や魚を触るたびに手に洗剤をつけて洗うハメになるけど、手袋なら脱いで一旦置いておけば、手を丁寧に洗わなくても別の作業にすぐに入れます。衛生面にもいい。

混ぜるだけならビニール袋を活用するのもいい。そうすればボウルを使わずにすみます。

洗い物に気を配る

調理時に余裕が出てきたら、同時に洗い物もできるようになるとパーフェクトです。

こまめに拭き掃除もできたら、もう最高の人!

  • すきあらば洗い物を片付ける
  • こまめに調理台を拭く
  • 作りながら掃除もしておくと後始末も簡単に終わる

油が多くついた器具はティッシュなどで拭きとってから洗います。油汚れと格闘する時間短縮のためです。油汚れに敏感になれば排水口も汚れにくくなる。よって、後の掃除の頻度が減るという算段。

あと、調理台やコンロ周りなどはこまめに拭くクセをつけたいですね。
潔癖症とかそういう類の話ではなく、その調理中にやっていることはその時間内に終わらせておくことが大事なんです。こぼしたら拭く、油や汁が跳ねたらすぐ拭く。そういうことが身につけば、後の大掃除で苦労するなんてことは無くなります。

ミールキットで段取りを学ぶのもアリ

いろいろ書きましたが、上手い段取りの組み方は結局のところ実践でしか身につかないんじゃないかとも感じてます。イメージしながら身体で覚えるしかない。経験を積まないと難しいです。

料理ができる人が身近にいれば見ながら学ぶこともできますが、そうもいかないことも多い。そんなときは自分のペースでやっていくミールキットを使ってみるのもいいんじゃないかと思います。

レビュー ヨシケイのプチママのここが良い。 | ぴらめこな生活

初めて使った時に、段取りも学べるレシピがついているのを知って、なるほどこれはいいなと感心しました。ヨシケイのメニューの中では特に「プチママ」が動画付きのレシピでとてもわかりやすいので。

悲観していても始まらないのでとにかくやってみる。作ってみる。できそうなところから手を付けてみる。で、次はこうしてみようと考える。

そうしてだんだん段取りよく動けるようになっていくよ。あせらないでね。

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