アラジントースターでマドレーヌが焼けます。焼き時間10分で済むのでちょっとしたお菓子づくりにも重宝してます。使う材料や、焼き方のコツなどを解説します。
手順については動画を作りました。こちらを見ていただければわかりやすいかと。
マドレーヌは意外と簡単に作れるおやつ
マドレーヌは材料を混ぜて焼くだけ。とくに難しいテクニックを使わずとも形になってしまうという、すばらしいお菓子です。焼き時間も短時間で済むので、作るのがあまり負担にならないところもいいですね。
グリルパン付きのアラジントースターを使うと、温度が安定しやすいためか比較的仕上がりよく作れます。
ですけど普通に温度調整付きのトースターでも焼くことはできます。どうしても高温部分が偏るので、ムラができやすいのが難点ですが、途中で動かしたりホイルを被せたり・・と駆使すればいけます。
りんご入りマドレーヌの材料
中に入れる「焼きりんご」の作り方
焼きりんごは、事前にアラジントースターで焼いて作っておきます。
作り方 アラジントースターで作る焼きりんご、アップルシナモン(色々使えるバージョン) | ぴらめこな生活
洋酒を加えて作っておいてもいいし、入れなくてもいいし。柔らかくするなら長めの加熱でいけます。お好みの加減でどうぞ。
りんごは、細かめに刻んでおきます。
オイルについて
マドレーヌは通常はバターを使うけれど植物油を使っています。なんでかってバターは高い。おいそれと気軽に使うわけにはいかないのであります。しかしここぞという時は溶かしバターを使ってみてほしい。コクと風味が全く違ってきます。(バターを使う時は同量の分量か、やや減らし気味で大丈夫です)
植物油でも身体に良さそうなオイルほど高めになっていきますが、料理でも使うものというのがポイント。必ずや常備されているものでもあるので、使いやすいのはオイルのほうかと思います。
太白胡麻油はお菓子づくりにもいいですが、パスタでも美味しいオイル。和洋中問わずに炒め油として軽くて使いやすいので、我が家ではメインのオイルとして常備しています。
さすがにゴマ油を揚げ油で使うのはもったいないので、揚げ物はもうちょい安めの米油ですが・・
もちろん、米油や菜種油などもお菓子づくりに向いています。とりあえず加熱してもクセの少ないオイルを使おう。
砂糖について
すごくしっとりした感じを狙うなら上白糖を使うのがよいですが、ちょっと甘さが強くなってしまいます。きび砂糖やラカントを使うことで甘さの雰囲気を変えることもできますが、今回はりんごの風味を活かしたかったのでグラニュー糖とはちみつの組み合わせにしています。
はちみつを使うと生地に保水性がでます。グラニュー糖は溶けやすいことと、スッキリとした甘さが特徴。中に具を入れる時などはグラニュー糖が1番無難に馴染むのではないかと。
溶けやすさの観点でいうと本当は粉糖を使うほうがよいです。グラニュー糖のもっと細かいやつなので。手に入ったらぜひそちらを。
砂糖ならなんでもいいかと思いきや、実は仕上がりが違ってきます。味もそうだけど、焦げやすさや膨らみ方が違ってくるから不思議。
どんな砂糖を使ってもちゃんと生地に溶け込んでいれば焼ける事は焼けます。でも焦げ目がつくスピードが全く違う。特にラカントSやラカンカプレミアムを使うと、なかなか焼き目がつかないので様子をみながら長めに焼く必要がでてきます。膨らみ方も弱くなる傾向があります。
粉類について
粉類は薄力粉とベーキングパウダーでも十分なんですが、やっぱりアーモンドプードル(パウダー)を使うと味わいがよくなります。ナッツの風味がつくわけではないけれど、歯切れがよくなるというか、軽い食感になるというか。薄力粉だけで作るよりも奥行きが出ます。飽きにくい味になる。焼き菓子にはぜひとも使いたい粉類です。割合は好みで調整してもらってもちゃんと形になります。
マドレーヌをトースターで焼く時に使う型について
マドレーヌといえば紙製の型離れがいいタイプの型を使うのが一般的。オーブンで焼くときはそれでいいけど、トースターで焼くときはこのタイプの型はちょっと注意したいです。耐熱温度的には間に合うんですけど、トースターってヒーターの熱をモロにくらうから部分的にやたら高温になります。
温度もギリギリで焼き時間も短いので引火するほどヤバいということではないんです。せいぜい紙が焦げるくらい。ですけど紙が焦げると焦げの風味がつくしあまり好ましくはない状態です。
トースターで焼くときはできればアルミタイプの型を使ってほしいかな。100円ショップにも売ってます。
アルミ素材は熱伝導がいいので、生地全体に熱が入りやすくてきれいに焼けるというメリットがあります。デメリットはそのまま生地を流し込むとくっついて取りにくいところ。そこは生地を入れる前に型にオイルを塗っておくと解消できます。ちょっと手間だけど。
アラジントースターで焼くときに必要な型の数はグリルパンに入るだけ・・ということになるのですが、だいたい9個~12個が目安になりますね。
そもそもアラジントースターで紙の型を使うと数多く焼くのが難しい。扱いやすさも考えると、アルミの型が無駄なく焼ける・・というのもあります。
あると便利なもの
必須じゃないけど、複数の型に生地を流し込む時に絞り袋を使うほうが無駄が出なくて楽です。動画では口金をつけているけどつけなくても大丈夫。100円ショップで買えるもので問題ないので、ぜひ。
もちろん、スプーンやおたまを使って型へ入れていってもいいですよ。
シロップの作り方
シロップは塗らなくてもいいものですが、焼き上がり直後に塗っておくとしっとり感が長続きします。アルコールを加えることで少々日持ちも良くなる効果もあります。
グラニュー糖:水=1:1でグラニュー糖を沸かしてよく溶かし、そこにお好みの洋酒を加えて香りをつけます。お酒の風味が苦手な場合は、少し煮立たせてアルコールをとばすとよいかも。
もしくは、アプリコットジャム(杏ジャム)やマーマレードを水や洋酒で軽く解いて使うやり方もありです。
作り方
事前に分量内のオイルを型に塗っておくと焼き上がってから食べる時の型離れが良くなります。くっついてると取るの大変だし、残ってるともったいないし。そういう思いを解消できます。
- Step1卵をボウルに割り入れてほぐす
- Step2グラニュー糖とはちみつをいれてよくかき混ぜる
ほぐした卵にグラニュー糖を入れてよくまぜる。はちみつも加えてグラニュー糖がよく溶けるまで混ぜる。(泡立ての必要はなし)
- Step3粉類をふるいながら入れる
よく混ぜた卵液の中にふるった粉類を一気に入れてよくまぜる。(粉っぽさなくなるまで)
- Step4オイルを少しずつ加えながら混ぜていく
ツヤツヤでクリーミーな生地になるまでよく混ぜる
- Step5(あれば)レモン汁を加えて、刻んだりんごを加えてまぜる
- Step6ラップをして60分冷蔵庫で寝かす
- Step7生地を型へ流し込んで焼く
蓋付きでアラジントースターへセット。
180度/10分
- Step8焼き上がったら熱いうちにシロップを塗る
とりあえず材料全部がよく混ぜられていれば生地は出来上がるのですが、入れる順番は大事にしましょう。その方がダマになりなりにくく、きれいに混ざります。わりと大事なことです。
卵→グラニュー糖→粉類
卵はできれば常温の方がグラニュー糖が溶けやすいですが、冷たいままでも作れます。ジャリジャリ下感じがなくなればいいのですが、どうしても溶けのこっているようであれば、ボウルの底をお湯につけて少し卵の温度をぬるくしてあげるだけでも溶けやすさが違います。
はちみつを加えたあとも、しっかりと混ぜましょう。泡立てる必要はありません。ただただグルグルと混ぜればいいのです。
グラニュー糖が溶けたら粉類をふるいにかけながら加えます。ここでも混ぜれば良いだけ。混ぜすぎてまずいことはないので、しっかり艶が出るまで混ぜましょう。
オイル→レモン汁→りんご入れて→冷蔵庫で寝かせる
【Step4】粉類を入れたあとで、オイルを加えて混ぜ合わせます。一気に入れると混ぜにくいので、少しずつ加えながら混ぜるか、3回位に分けて加えて混ぜるときれいに混ざります。全体がクリーム状になってとろ~りとした状態になればOK。
【Step5】そこへあればレモン汁を少し。レモン汁の酸味が爽やかな甘さにしてくれます。
【Step6】そして刻んであるりんごも加えて、ラップをして冷蔵庫へ。
生地を寝かせる理由
60分生地を寝かせると、ちょうどよく生地がなじんで甘さが引き立ち、風味がよくなります。
何度も作っていて感じるのですが、生地を作ってすぐに焼いたからと言って失敗するわけではない。でもすぐに焼くよりも寝かせてから焼いたほうがふんわり仕上がる印象があります。
焼き菓子は香りと食感でだいぶ雰囲気が変わるものなので、できれば寝かせてから焼いてほしいかな。
生地を型へ→焼く→シロップ塗る
【Step7】絞り袋を使って生地を型へ流し込んみます。型に目一杯生地を入れてしまう膨らんで溢れてくるので、少し少ないかも?くらいの高さでとどめておきましょう。
グリルパンの深型の方へ方を入れて、浅型で蓋をして焼きます。
蓋無しで焼いたほうが状態を見られるので安心感がありますが、直火に触れすぎて一部だけ焦げやすくなります。なので最初は蓋つきで加熱して、全体に温度を行き渡らせて焼いたほうが膨らみもよくなります。10分ころに蓋を取って焼き目を見て、それからもうちょい焼くかやめるかを判断してください。
アラジントースターは立ち上がりが早いので予熱はいりません。
【Stap8】いい感じの色に焼き上がったら、熱いうちにシロップを塗ります。熱いうちに塗ることで中まで染み込んで馴染みます。
出来上がり
180度とはいえ、油断しているとみるみるうちに焦げるので、焼きすぎにはくれぐれもご注意ください。焼きりんごをいれて、グラニュー糖を使って焼けば10分でちょうどいい感じではあります。
結構あっというまにやけちゃうので、心配なら早めに蓋をとって様子をみながら焼いてみてもよいかも。どうしても手前付近が焼きが甘いフシがあるので、そこはヒーターの真下へアルミホイルを使うなどしてうまく調整してください。
砂糖の種類で違う焼き上がりの例
甘さの質も膨らみ具合も好みで変わりますけども、グラニュー糖を使ったほうがやはりそれらしい出来栄えになります。当然甘さが引き立ってパンチの聞いた味になるのはグラニュー糖の方なんですが、ラカンカを使ったサッパリとした甘さもそれはそれで悪くはないかな。気分にあわせて作ってみてください。
それから、できれば焼きたてを食べるよりも次の日に食べるほうがおすすめ。りんごの風味が一層引き立って幸せな気持ちになれますので。
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