デジタルもアナログも両方使うという、ハイブリッド型の方に向いているA5サイズのノートタイプ手帳の紹介です。
私自身毎年いろんなタイプを模索して10年以上手帳を使っていますが、今はiPadも手帳のような使い方で併用するようになりました。手書きはずっと残していきたい派ですが、できれば毎日の記録管理は苦になりにくいのが好み。
そこで薄いノートタイプの手帳の出番です。
携帯性やスペースの問題は最小におさえつつ、手書きの良さを活かしていくなら最高です。自分で必要なフォーマットを選んで使っていけるということで、カスタマイズ性が高いともいえます。
もちろん好きなカバーにセットして使えば、収納も兼ね備えた完全に自分好みの手帳の出来上がり。
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このようにカバーも中身も「自分向けに使いやすく」を追求した使える道具は、気分よく毎日使えるので今日も頑張ろうという思える日も若干増えます。(疲れることは少しでも減らすに越したことはないということで。)
手帳の使いこなしに悩んでいたら、参考にしてみてください。どれもシンプルに使えるものばかり選びました。
1ヶ月単位の管理が見やすく、スムーズに使える月間ホリゾンタル式
月間ホリゾンタル式は、見開き1ヶ月を俯瞰で眺めつつ、1日分の項目を複数個管理しやすい形式です。
月間ページといえばブロック式が主流ですが、1つのブロック内に複数項目を記入するには書きにくさを感じてしまうデメリットがあります。
ブロック式はスペースが狭いのが難点。1項目に2~3段使ってしまうと、もう他の内容が書けなくなっちゃうんだよね。カテゴリ分けもしにくい。
そんな時に便利なのが、項目ごとの区切りをつけやすいホリゾンタル式です。
1日分の記録はヨコ軸で記入していくのでスペースに余裕があり、カテゴリー分けがしやすい形。直線的に内容を追っていけるので、記入時も確認時も迷いが少ないです。
あらゆる書き方を併用できるので、チェックリストとして使ったり、予定を書き込むスケジュール表や家計簿など幅は広く活用できます。週ごとの段落がない形なので、工程管理に関してもホリゾンタル式はとてもやりやすい。
ガントチャートと似たような使用感でいけるのですが、項目の書き入れやすさはホリゾンタル式の方が使いやすいと感じる場合が多いのではないかと思われます。
ノートタイプのもので、おすすめなのは以下のものです。
レイメイ藤井のマンスリー4プランリスト
最低限の管理でシンプルに見やすく管理していけます。
主レイアウト | ブロック式マンスリー 4プランリスト式ダイアリー(2023年12月~2025年3月) |
仕様 | 年間カレンダー 年間プラン 4プランリスト式ダイアリーフリーページ2P(横罫) パーソナルデータ |
ページ数 | 40ページ |
サイズ | A5サイズ・71g |
左側に月間ブロック、右側に月間ホリゾンタル、という珍しいレイアウト。主要のレイアウトはこの形のみという潔い手帳です。
1月始まり手帳で12月から来年の1月までのページ割り付けのものが多いですが、レイメイ藤井のは3月までページがついています。ここで紹介しているものは「月曜はじまり」のタイプですが、「日曜始まり」のタイプも発売されています。
年度で使い分けるなら4月始まりを選ぶことになりますけども、基本的に年明けから春先にかけて慌ただしく動くことが多いので、年度末までゆっくり記入できるのが嬉しい。
その他付属するものはついていません。これ単体で使うには不便なこともあるかもしれませんが、他にも別のツールを使っている場合は、この仕様はありがたいですね。
月間ホリゾンタルページは4ブロック記入できるようになっていますが、各ブロックの上下にセンターマークがついているので、追加の区切りラインが引きやすく、分割して使うことも出来ます。
マンスリーブロック側にも罫線が4分割で入っているので、ホリゾンタル側と並行しやすい。
色々な使い方ができるよと使い方例もついてきます。これを参考に私は、ブロックページに予定だけ入れて、ホリゾンタルでは工程管理をして・・といった具合に使い分けて使っています。
いくつかの予定を同軸で見ていきたい場合にとても便利な形のノート手帳ですね。
中長期の予定を管理しやすい2週間ブロックタイプ
一般的には週間ブロックに加えて月間マンスリーブロックページが一緒にくっついていることが多いですが、NOLTYのノートダイアリーシリーズは週間ページとノートだけ。必要であれば、月間ブロックを自身で組み合わせたり、別のノートと合わせて使うこともできます。
専用のカバーも売られていますが、別メーカーで合わせても問題なく使うことが出来ます。
NOLTY・2週間を見渡せるノートダイアリー
TODOリストをログとして残しておけて、見返しがしやすい形。
主レイアウト | 2週間ブロックタイプ 2023年11月28日~2025年3月31日 |
ページ構成 | 3年カレンダー(2023年・2024年・2025年) 年間プラン 2週間ブロックタイプ フリーメモ(ヨコ罫線5P) |
ページ数 | 80ページ |
サイズ | A5サイズ・210✕148✕4mm |
こちらは「NOLTY ノートダイアリーシリーズ」のひとつ。2023年版までは、そのような名称だったのですが、2024年からシリーズ名が変更になり「NOLTY TiO(ノルティティオ)」の一つになりました。
マンスリータイプとブロック2Wタイプがありますが、ここで注目したいのは2週間ブロックタイプ(ブロック2W)。
表紙の色はグレー(No.6807)の他にブラック(No.6806)があります。Noは違いますが、違うのは表紙の色だけで中身は同じ仕様です。
その名の通り、見開きで2週間分をまとめて見ることができる形。1週間ブロックはよくあるのですが、2週間という中期的なラインで管理できる手帳は貴重です。
ブロック内にはチェックボックスがついているので、日々のTODOリストの管理がスムーズに行えるようになっています。それから個人的には、しっかり「令和」の年表示もついていてくれているのが嬉しい・・。たまに必要になるんですけども、忘れるんですよね。
使っていてよかったこと
こうして手帳でTODOを管理して残していくことで、次に活かせる面が見えてきていいものだなと思いました。チェックボックスの□の部分も自分で書くのが地味に億劫で、ハンコとかないかな・・と探した時期もあったので、こういう形式の手帳に出会えてすごく満足しています。
月間ガントチャートタイプの手帳で記入を手短に
ガントチャートは、シンプルなチェックリストや工程管理に長けている形式。月間タイプは1ヶ月ごとにページが切り替わるので長期の管理に長けていて、ザックリした管理でも使えます。
先述しているホリゾンタルと同様の使い方ができるのですが、大きな違いは項目の見方の方向が変わること。日付軸をヨコ、項目がタテで記入していくことになります。
1日分の1マスのサイズが小さめなので、1項目に毎日メモを書き込むような使い方は厳しいよ。
書き方としては、基本的にマークや矢印を中心に簡易的な記録でやっていくのがスムーズではあります。
ただし、手書きのガントチャートでは工程管理は変更が入るものだというのを念頭に、あまり項目を細かく分けすぎないことがポイントです。変更は普通によくあることですが、あまりに細かく管理をわけて書いてしまうと修正が詰みます。
あちこち動かすことになりそうだと思うなら手書きにこだわらないで、コピペができるデジタル手帳や表計算ソフトで作ったものを使うほうが賢明かも。
ほぼ動かすことがない予定だったり、記録として使っていくなら手書きの方が手軽ですね。以下の2種類を使ったことがあるので紹介します。
ダイゴー・アポイント マンスリー【E1681】
予定と工程表を同じページで確認OK。
主レイアウト | 1ヶ月ブロック チャート (2023年1月〜2023年12月) |
ページ構成 | カレンダー 年間スケジュール 1ヶ月ブロック+チャート 方眼 地下鉄路線図・近郊路線図・パーソナルノート・年齢早見表 |
ページ数 | 64ページ |
サイズ | A5対応サイズ 205×138mm(中身) ※手帳のカバーに差し込んで使えるように、通常の規格サイズより少し小さめになっています。 |
ガントチャートと月間ブロックを同時に見られる手帳です。
このタイプを使っていた頃のレビュー記事があるので、詳しくは以下の記事をご参照いただければ。
ガントチャートと月間ブロック(マンスリー)が同一ページの手帳を買ってみました。
ダイゴー・アポイント マンスリー【E1686】
工程表をメインで使う。項目多めで管理したい時の王道形式。
主レイアウト | 1ヶ月ブロック チャート (2023年1月〜2023年12月) |
ページ構成 | カレンダー 年間スケジュール 1ヶ月ブロック 1ヶ月チャート 横罫 地下鉄路線図・近郊路線図・パーソナルノート・年齢早見表 |
ページ数 | 64ページ |
サイズ | A5対応サイズ 205×138mm(中身) ※手帳のカバーに差し込んで使えるように、通常の規格サイズより少し小さめになっています。 |
項目を増やしたい場合は、ガントチャートと月間ブロックが分離しているタイプもあります。
こちらの形式も使用レビューあります。
工程表以外の使い方|日々の記入をラクにするガントチャート式の使い方
ガントチャートは、着手した日にチェックマークだけをつけていき、その仕事に何日必要かを把握するための使い方をしていました。新しいことを始めたいなら、削るべき作業を理解できないと難しい。自分の作業時間はどれくらいかを見つめ直す行為は、フリーランスで仕事していくなら結構大事かなと思ってやってました。
そうするとその月にその項目の仕事をどれくらい手がけているのか、よく見えるようになります。
自分のことを知るには、日記を書くことがすべてではありません。時間の使い方を知るだけでも十分に効果はある。そのためにめちゃくちゃシンプルに記録を続けられるのが、ガントチャート式のよいところですね。
特殊形式タイプのノートを手帳代わりに使う
日付はついていないけど、形式が固まっているノートをサブ的に使う方法もあります。
普通のノートではやりにくいけれど、最初から枠組みがついているノートなら無理しなくてもいいような気持ちで使っていけます。年を跨いでも同じノートのままで引き継げるのもいいです。
ノートだけど手帳のような感覚で使っていきやすいおすすめは、以下のものです。
ラコニック100日間 日付フリー スタイルノート
「書きたいときだけ」しっかり書ける。気負わずに使い続けられる日付なし形式。
ラコニックノートはあらゆる形式のノートが選べますが、数あるなかで私が使っているタイプは100日分の記入欄があるノートです。
主レイアウト | デイリー(2日1ページ) 100日分 |
ページ構成 | デイリー(2日1ページ)100日分(P4~53) グリッドノート10p(P54~63) |
ページ数 | 64ページ |
サイズ | W148×H210 mm(88g) |
用紙 | 本文にはダイアリーと同じクリーム色の書籍用紙(森林認証紙)を使用しています |
日付は自分で記録していくフリータイプ。
見開き4分割でログを残していく形は適量で、無理なく記入していける感覚があります。
ぶっちゃけ普通の罫線のみのノートでもやれることですが、自分で線を引っ張って使う・・というのが地味に面倒で、そのうちやらなくなってしまう自分には大変使いやすいノートとなっております。
カテゴリーを振り分けて管理するのもいいよね。
記入欄の広さが毎日記録型の1日1ページなどのデイリー手帳と使い方が被るかもしれませんが、日付フリーノートは日付がついていないので、義務感は感じずに済みます。必要なときだけ日付を入れて順番にメモを書き進めていく。無駄に白紙ページはできません。いつまでも自分のペースで書ける。
まさに「必要な時だけ使う」ノート。
タイトル欄もあるので、全体的に見やすく管理できるのも気に入っています。
100分の○ページ・・といった具合に、ナンバリングを入れる欄があるのもやる気を引き出してくれる感じがあっていいですよね。書くほどに自信につながるし、振り返りたくなる工夫だなあと思いました。
ちなみにラコニックのノートの表紙はかなり薄くて折り目が付きやすいです。できるだけカバーにセットして使うことを前提にされたほうがよいかと。
こんな風に使っています
手帳と合わせて、サブノートにラコニックの100日間ノートを隣に置いて使うようにしています。ブログなどのサイト制作のログを記録するのに使っています。
iPadとWindows PCで並行して作業しているんですけども、オフラインでもログを見ることができるノートは便利。
ゴロゴロしながらログノートを見て、アイデアを出すとかできるのがいいよね。
NOLTYノートA5・ログタイプ 薄型3冊セット
しっかりとしたログを残したい時に。手帳に挟んで持ち歩ける携帯性に優れた上質なノート。
NOLTYノートのシリーズもフォーマットがが選べて使い勝手がいいです。ページ数が176Pのガチノートもあるのですが、ここでオススメしたいのは薄型が3冊セットになって売られているタイプのもの。
主レイアウト | 3.5mm方眼(3冊セット) |
ページ数 | 48ページ(ページ番号無し) |
サイズ | H209×W143✕D3mm |
用紙 | NOLTYダイアリーペーパー |
製本 | 中ミシン綴じ製本 |
私が使っているのはタイトル欄がとられている「ログタイプ」です。NOLTYノートには他にもフォーマットがあり、アシンメトリータイプ(左が罫線・右がドット)、6.0mm横罫タイプ、3.5mm方眼タイプ(全面方眼罫)のラインナップが用意されています。
このシリーズの方眼系は3.5ミリ方眼と細かめなところがポイント。2マス使うと7ミリ。方眼サイズは小さいとそれに合わせて記録するようになるので、ちょっと縮小されると1ページに書き込む内容量が増えるということに。情報をギュッと濃縮したページを作れるんですよね。
買うときは3冊セットですが、1冊あたりの厚さは通常のノートと比べてもかなり薄め。薄いノートは手帳に補足的に挟めて使いやすいですし、携帯時も邪魔にならない。どんな場面でも対応できるノートなので持っておくと非常に便利です。
薄いノートだけど、決して安っぽくはなく、表紙はしっかりとハリのある作り。マットな質感とシンプルで控えめなロゴ表示。色味も渋めで好き。どこで使っても馴染む質感です。
こんな風に使っています
ラコニックの100日ノートと使い方は似ているんですが、しっかりとまとめておきたい内容が多い場合は、ログノートを使っています。勉強を兼ねた使い方やサイトを運営する時の管理ノートとして・・というのが、ほとんどですね。
iPad使用時は純正メモ帳、PC使用時はテキストファイルを・・と残しておくことが多いんですけども、アイデアなどのちょっと膨らませていきたい内容に限っては、テキストを羅列しただけでは扱いにくい。なので手書きでちょっと残しておくようにしています。
作業中に気になったけど、今それやるべきじゃないなー・・って一瞬考えるけど後回しにして忘れてしまうってあるじゃないですか。そういうことを、書き留めておく感じで使っています。
薄いからサイト別に分けて、どんな端末を使っているときでも着手の際にそばにおいて使いやすいです。
定番な形式で気兼ねなく使う
定番のシリーズの中から、以下の2種類についても解説したいと思います。
コクヨ・キャンパスダイアリーA5 マンスリー 方眼罫
ブロック内にも方眼罫で、そろえて書きやすい月間ブロック。
主レイアウト | マンスリーブロック |
仕様 | 年間カレンダー(2023年~2025年) 年間スケジュール マンスリーブロック(2023年12月~2025年1月) フリーページ(5mm方眼罫)33P |
ページ数 | 64ページ |
サイズ | H210×W148✕D4mm |
用紙 | 上質紙(FSC認証紙) |
製本 | 糸かがりとじ |
見た目は完全にノートな王道な形の手帳です。
キャンパスノートと同じ紙質で使っていて安心感があります。シリーズには選べる形式が揃っていて、週間バーチカル式を使っていた時もありましたが、ここでは「月間ブロック」タイプを推します。
特に使いやすいのはブロック内まで方眼系がついているタイプのもの。私もこのノートが気に入ってここ数年よく使っています。
方眼罫がついていると行が増えても書きやすいのが気に入っています。
コクヨのキャンパスダイアリーにぴったりのノートカバーを添えて。
キャンパスダイアリーの詳しい使い勝手については、上記の記事をご参照ください。
ナカバヤシ ロジカルダイアリー 見開き2週間
中長期の管理に威力を発揮。レフト式が扱いにくい時にも使いやすいタイプ。
公式 ロジカル・ダイアリー|ロジカルシリーズ公式サイト|ナカバヤシ
ロジカルダイアリーもフォーマットの種類が選べますが、私のオススメは見開き2週間タイプです。軽めのレフト式ぽく使うことができます。見開き2週間A(白・黒)とB(ブルー・茶)と表紙の色が違うタイプが有るのですが、中身は同じです。
主レイアウト | 見開き2週間 |
仕様 | 年間カレンダー(2024年~2025年) 年間スケジュール マンスリーイベント 見開き2週間(2023年12/26~2024年1/7) TODOページ(4P) フリーページ(1P) |
ページ数 | 64ページ |
サイズ | H210×W148✕D4mm |
用紙 | 上質紙 |
製本 | 糸かがり綴じ製本 |
1週間分のフリーページがない形が特徴です。週間レフト式の右側のページの使い方がよくわからないといった場合は、とてもハマると思います。
ナカバヤシのロジカルノートの最大の特徴でもある、独特な罫線がポイントです。
個人的には、月間イベントページが使いやすい形式だなと思ってます。
また、12ヶ月のリストを見開きで管理できる形式もなかなかいいです。シンプルで計画をたてやすいプランページです。
まとめ|薄くてカスタマイズ性高めの手帳を使うススメ。
手帳を使うというのは、いろいろな側面があります。
自分の予定管理はもちろん、身近に係わるまわりの予定も並行して把握しておきたい時もありますし、生活、体調、仕事の「ログ管理」として使うこともあります。
手帳に対する捉え方は必要項目によって変わってきますし、その時の環境で適切なタイプは変わるもの。時として柔軟に中身だけを差し替えて対応していけるって、スマートだと思いませんか。
薄くて軽いノートタイプの手帳なら自由に使っていけます。
いつもの手帳が使いにくいなと感じていたら、カスタマイズを試してみてください。
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