コースターとランチョンマットを作ってみたんですけど、出来がよかったので基本的な作り方の流れを書いておきます。
ミシンを買ってから、思い通りのサイズで作れるのが楽しくてすっかり趣味の領域が増えました。
とはいえ、まだ縫い方もヘタっぴなので公開できる物は少ないんですけども、この作り方はいいなと思えたのを書いていければと思ってます。
生地の選び方。
まずは何か作りたいと思った時に最初に悩むのが生地選びですけども、ランチョンマットやコースターなどの小物類はそんなに細かいことは気にしなくてよいと思います。
手縫いなのか、ミシンなのか、両面テープか接着剤で接合するのか。
自分のイメージするものと材料と相性のいい組み合わせから考えていきますけども、私ならミシン縫いするなら縫いやすい生地を選びます。
初めてでも縫いやすいのは「あまり滑らない生地」です。裏地で使われているナイロンのように薄くテロテロしたものや、ビニル素材、伸びる生地は難易度高いと考えましょう。どっちかっていうと吸水性のありそうな、滑りにくそうな生地が作りやすいのでないかと思います。
だいたい失敗するポイントは、型紙に合わせて上手にカットできても生地が滑ったり伸縮すると、縫い合わせる時にズレやすいんですよね。予定通りにかみ合わなくなっていくことが多いのですよ。
面倒がらずにしっかり固定しながらやればいいんですけど、早く完成させたいばかりについついやった方がいい手間を省いてしまったり。
手間を省いてもそこそこいい仕上がりの物を完成させるには、扱いやすい生地を選ぶのが無難です。
100均や手芸屋さんで約30~50㎝くらいのハギレが売っていますけども、そういうハギレは扱いやすいです。アイロンもかけやすいですし。
厳密に言えば芯を貼ればいいとか、布がズレないように固定すればいいとか、それなりにいろんなやり方があるんですけど、いきなりたくさんの材料を用意するよりも、まずは生地を選びましょう。
両面使えるコースターとランチョンマットの作り方。
それでは、作っている流れを説明していきます。
簡単に作るなら少し厚手の生地を用意してフチをほつれないようにぐるっと縫えばいいだけなんですけども、今回のは「両面使える」というところがポイントです。両面使えると多少汚れてもひっくり返せば気にならなくなるので、ちょっと長持ちします。それに丈夫です。
今回コースターに使っている生地はデニム、リネン、帆布です。どれも100均に売っている生地です。本当は一般的な10㎝角で作りたかったんですけども、足りなくて9㎝×9㎝と小さめサイズで作っています。
ランチョンマットは、リネンとデニムで。使いたい場所に合わせて20×23㎝とミニサイズで作りました。
表1枚、裏1枚、と使うので2枚で1組として生地は用意します。
そしてどちらの布も生地のウラ面が外側にくるように、つまり生地の内側が表面になっている「中表」で配置します。シワが気になる時は、アイロンをかけておくと作業しやすくなりますね。
コースターもランチョンマットもサイズが違うだけで作り方は同じです。
写真はランチョンマットの方で、説明していきたいと思います。
1枚の生地に出来上がりの線を生地のウラ面に直接書き込んでおきます。アイロンで接着できる接着芯に出来上がり線を書いて生地に貼ってもいいんですけども、芯がなくてもできますのでそこはお好みで。
出来上がり線が書けたら、2枚一緒に重ねて「ぬいしろ」分をあけてカットします。「ぬいしろ」は実際の出来上がりよりも1㎝以上みてカットしましょう。
合わせて角も少し切り落としておきます。ここで角を切らないとキレイにひっくり返せないんですよ。2枚の生地がズレないように、マチ針などで仮止めしておくとよいでしょう。
実際に縫い始める前に、写真のように「中表」になっていることを確認してくださいね。
写真のように、返し口をあけてぐるっと縫います。返し口は何センチか決まりはありません。小さすぎても裏返しにくいので、だいたい辺の3分の1くらいあけるくらいで私は作るようにしています。
縫い始めと縫い終わりはしっかり「返し縫い」をして縫い進めます。返し口のところはしっかり縫わないと後で裏返すときにほどけてくるんですよ。
縫い終わるとこんな状態です。返し口はこんな風に空いていてOK。
口が狭くて大変ですけど、返し口から表面がでてくるように指を突っ込んで頑張って裏返します。角がきれいにでるように目打ちなど先のとがったものを使って、引っ張り出すとなおよし。
全部裏返すとこんな感じで袋状になっているはず。
そして今度は表面がしっかり表にでているはず。ここで一旦、アイロンをかけてピシッとさせます。
ラストはフチ5mmくらいをあけて、返し口も一緒にグルっと1周縫ってしまえば、完成です。
両面使えるタイプはおすすめ。
ミニランチョンマットは、本棚の上の小物置きスペースにセットしました。
裏返して雰囲気変えて使うこともできます。既製品でこのサイズは難しいので自分で作ると手っ取り早いですね。
コースターは、更に余っていたリネンでタグを作って挟んでみました。
タグは、図のように縫って先に作っておきます。
タグを付ける場合は、返し口から表へ返した後にタグを挟んでから1周ぐるっとタグも一緒に縫います。タグの部分は厚みが出るのでゆっくり縫いにして慎重に縫い進めましょう。縫い終わったあとは、アイロンで整えると膨らみが抑えられていい感じになります。
9×9㎝だと小ぶりなコースターですけども、一応使えそうです。よくみると縫い目が曲がっているんですけども、自分ちで使うならまあいいか。
コースターもランチョンマットもミシンの練習にはもってこいですね。
両面使えるタイプはしっかりとした作りになるので、使い勝手もいいですしおすすめです。
この縫い方、カバンにつけるポケットを作る時も同じように作るんですよ。なので、基本として覚えておくと応用できたりします。
他にもミシンで作りたいモノがまだまだあるんですけど、そこは焦らずじっくりやっていきたいと思います。
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